World Data Viz Challenge 2018

たまたま見つけたイベントだったんだけど、World Data Viz Challenge 2018の神戸ラウンドに行ってきた。 姉妹都市提携している神戸市とバルセロナ市が合同で開催しているイベントで、都市に関する何らかのデータを使って、都市課題の解決に繋がる可視化作品を発表するのが趣旨みたい。バルセロナラウンドは去年の11月に開催されていて、神戸ラウンドが2/16,17の土日にあった。市とも連携しているのか、神戸大学の学生のセッションが多かったのが印象的だった。

バルセロナ

あんまり知らなかったんだけど、バルセロナはヨーロッパの中でもスマートシティ化が最も進んでいる都市で、木々や信号、ゴミ箱、道路などに設置されているセンサーデータを取得して、リアルタイムに分析できるようなシステムを作っているらしい。とても先進的だ。

神戸市がスマートシティに?連携するバルセロナ市の現在(矢崎裕一) - 個人 - Yahoo!ニュース

二日目に発表してくれたTableau Japanの方の話によると、バルセロナ市が公開しているデータのフォーマットはCSVが一般的らしく、データを公開する側のリテラシーが高い印象を受けた。一方で神戸市は半分以上PDFなので、データを取り出すだけでも一苦労…。神戸市はまだ頑張ってる方だと思うけど、日本全体でみたらオープンデータを活用するのは今の所物凄く大変そうな空気を感じた。

誰のためのVisualization?

Data Visualizationというのは、どうしても見た目のインパクトが目立つので「なんか面白そうなデータがあったので可視化してみました。よかったですね。」で終わってしまうことが起こりやすい。 Visualizationは手段であって目的ではないので、そのVisualizationは誰が見るために作っているのか、見る人がどういうInsightを持つものなのかを意識して作ることが重要だな、といくつかの発表を見てて思った。

終わりに

市主催のイベントだからなのか、発表者に対する質問タイムのときに、消防署の方とか、教育委員会の給食課の方とかが出てきて、普段IT系の勉強会では出会えないような人たちの実情が聞けて面白かった。神戸市にはこれからもデータドリブンな都市づくりができるように頑張ってほしいと思いました。